JRの駅周辺が発展する見込み


『JRの駅周辺が発展する見込み』私は健美家のお客様である不動産業者さんを訪ねる機会が多いため、よく全国へ出張します。そんな私が最近感じることとして、各地で街の中心が私鉄駅からJR駅に移りつつあるということがあります。2010年12月現在、大阪駅北口は、再開発工事が進められています。

大阪ステーションシティ

あと数年後に巨大ビルが建てば、これまでの中心であったなんばから大阪の駅のほうに、人や産業が移る傾向が強まるでしょう。京都でも、以前の中心であった烏丸や四条から、京都駅の近くに勢いが移っています。京都駅の上にタワーが建ち、ホテルやJR京都伊勢丹が入ったため、人の流れが変わってきています。名古屋を見ると、名古屋駅の上に某ホテルができるなど、JRの駅前は非常に活気があります。一方、以前からの繁華街である栄には、あまり変化は見られません。

福岡はどうでしょう。福岡の私鉄の中心は天神という駅で、ここは福岡の象徴ともいえる非常に有名な町です。しかし、2010年の春、JR博多駅の上に阪急百貨店などが入った大きなビルが建ち、最近はそちらも賑わいを見せています。福岡は空港と天神駅の間に博多駅があり、しかも2011年は九州新幹線の開通で博多駅から鹿児島中央駅まで1時間ちょっとでつながるため、天神駅から博多駅に人が移動する傾向が強まるとも考えられます。
札幌は、大通やススキノが昔からのメインでしたが、今は札幌駅併設のJRタワーホテル○○札幌に人が集まっており、その隣には大丸百貨店ができています。札幌にはまもなく、札幌駅と大通駅の間に、地下道が通ります。冬は寒いので、北海道の皆さんは地下道をよく利用します。そうなると、また人の流れも変わっていくのでしょう。
東京も例外ではありません。JR有楽町駅前や品川駅の前の発展も目覚ましいものがありました。JRによれば、現在の売上中、鉄道を中心とする「輸送業」の比率は約7割、「輸送業以外」の比率は約3割だそうです。しかし、将来の人口減少を見据え、2017年までに、「輸送業以外」の比率を4割程度までに引き上げるという目標を掲げています。その対策の一つが、駅の上にビルを建て収益を上げるというやり方です。

これまで手つかずだった大都市の駅などを中心に、駅中ビジネスを積極的に展開していくようです。また、JRではグリーン車の座席を端末機で簡単に予約を取れるようにするなど、既存の商品に付加価値をつけることにも熱心です。あまり知られていませんが、JRのエクスプレスカードやスイカには、カギとしての機能を持たせることができます。すでに、会社のIDカードとしてスイカを利用しているところもあります。このカードに、どんな情報でも乗せられるのですから、この先、JRは鉄道以外の部分で莫大な収益を上げていくことが予想されます。その利益がまた、JR駅前の発展につながるのかもしれません。このように、JRの動きを見るだけでも、未来の日本の新しい姿を予想することができます。駅の変化は街の変化につながります。皆さんも、旅行や出張の際には気にしてみるといいのではないでしょうか。
人々がネットに疲れてアナログに戻ってくるこの先10年は、人々の間にネット疲れが進むと考えています。ネットを休む人が増える理由として、コミュニケーションのスピードが早くなりすぎていること、また、ブログをアップすることやコメント返信を自分に義務づけしてしまうために、そのストレスに嫌気がさした人たちが、結局はリアルなコミュニケーション(人と人との触れ合い)を求める傾向が強まるということがあります。

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このところのシェアハウス人気も、人々がネットからリアルのコミュニティを求めている時代にマッチしたからだと私は考えています。今後は普通のアパートでも、近くの集会所を借りてクリスマスパーティを開いたり、入居者がいつでも利用できるカフェを併設したりという、コミュニティにかかわる工夫が喜ばれる時代がくるような気がします。まかないつきの下宿や社員寮も、見直されることになるかもしれません。ただし、下宿の中には様々な国籍の人たちがいて、建物の中の共通語は英語というような新しさもそこには見られるなど、従来にはなかった要素もそこには加わるでしょう。歴史のセオリーでは、そのときそのときの新しい要素がプラスされながら、同じようなことが繰り返されるというのが自然なのです。