老人同居割増を利用する


 これからの高齢化社会のことを考えると、お年寄との同居ということが、住宅を求めるときの大きな問題になってくる。そのお年寄が資金を出し
てくれるという場合は、特に問題はないが、世の中はそんなにうまくばかりはできていない。

【ローンの幅を広げる】

 そこで、老人が同居するときには、同じ住宅ローンでも公庫融資などの老人同居割増制度を利用するのがうまいやり方である。
 横浜に住んでいるCさんの場合は、この割増の制度を利用して自用地に住宅を建て直すことにしたケースである。
 自分が翻訳業をやっているのと、老母がずっと同居していることもあって、やや広めの145平方メートルの我が家を設計した。
 ただし、費用はできるだけ押えるようにし、ローンも低利のものを優先にして、公庫、年金からの併せ貸しの道を選んだ。自己資金以外は全てそれに絞った。
 その結果、表の例のように、毎月の返済額は、5万5000円に納まったし、ボーナス払いも、約14万3000円で、収入に対する負担率は、13.5%と比較的軽くなっている。
 このように負担の軽くなった要因としては、自己資金を710万円も用意したことである。ローンが借りやすくなったという安易さから、どうしても頭金を少なくしがちだが、やはり後々のことを考えると、無理は禁物である。

家模型とお金

中古マンションで無理なく

 相模原に住んでいるDさんは、新築のマンションでは、ちょっと手がでないことが分かったので、無理をしないで中古にすることに決めて、資金計画を練った。
 中古のマンションであっても、築年数や広さ、地域、地域別の購入価格上限など、いくつかの条件さえクリアすれば、低利の公的融資が受けられることを知人から聞いた。幸い相模原に、まだ、割安の物件があったので、さっそくそれを購入することにしたわけである。
 場所も、相模大野駅から歩いて、わずか5分という便利なところであり、昭和55年に建ったものなので、それほど古くもない。5階建ての3階、占有面積76平方メートルという結構な広さに魅力も感じた。
 間取りは3LDKで、しかも南向き。3人家族としては十分な広さといえる。
 ここでも、Dさんの良いところは、4800万円という割安な物件をタイミングよく見つけたのと、頭金を五割近くの2000万円も用意できたことである。
 おかげで、公庫からの融資800万円、財形2000万円、併せて2800万円となり、銀行からの融資は、ゼロに押えられた。
 そのために、毎月約9万8000円と家賃より低い金額に押えられたし、ボーナス払いも約59万1000円で、返済負担率は今頃としては上出来の25.3%となっている。