初めは負担の少ないステップ償還


 月々のローン負担を軽くしながら、住宅を購入する方法として、「ステップ償還」というものがある。
 町田市のEさん夫妻のとったやり方がこの方法である。この夫妻は年齢の割には、頭金が多いが、これは共働きのおかげということができるであろう。
 しかし、その反面において、これまでゴツゴツ貯金をしてきた資金をとりくずしてしまったので、返済に当たっては、当面は、なるべく負担の軽い「ステップ償還」の方式をとることにしたわけである。
 この方法だと、初めの5年間は、返済額が少なくJその間の貯蓄やサラリーの増加を待つことができるわけである。
 物件は、東京の町田市の団地住宅ではあるが、環境が良いのが何といっても魅力である。
 借人先も、公庫、年金、それに勤務先というように、利息の低いものばかりにしたのも、なかなかのうまいやり方といえるであろう。
 おかげで、物件価格は3500万円と決して安いものとは言えないが、ステップ償還の利用で、月々の返済は約6万5000円と負担が軽くなっている。なにしろ広さは94平方メートルと申し分ないのである。
 ただ、ステップ償還が出来るのは、20年以上の融資期間のものになっているので、その点は注意が必要である。

家族

親子二代での承継償還で

 最近、流行っているのに、ローンの負担をなるべく軽くするために、自分の世代のみでローンの返済をしないで、子供の世代にまで、その負担を引き継いでもらうという「承継償還制度」という借り入れの方法がある。
 完済年齢の規制のために、長い期間のローンを組むことが無理であっても、子供に負債を承継するということにすれば、借人期間を25年というように、長く設定でき、返済の点から、大変にラクになってくる。
 例えば、世田谷区のFさんの一家では、ご主人が、54歳という年齢にもかかわらず、この承継の制度をとったので、公庫、年金ともに、25年もの長い期間の借り入れができたわけである。
 加えて二世代住宅ということで、建設のプランも、木造2階建てで、上下別々に住めるように設計してある。広さは、130平方メートルというように、大変ゆとりのあるものとなった。
 それでも、建築費用は2400万円に押えられ、返済期間が長くなったということから、月々の返済額は、約4万9000円と比較的ラクになっている。なににもまして年収に占める返済負担率が12.7%と低くおさえられているのが自慢だ。
 この方法については後で詳しく説明するが、住宅の価格が高くなってきた昨今、1人だけでローンを返済するのが無理になってきており、その場合の救済措置としてのこの制度の意味は大きいと思う。